闇金(闇金融)の定義はいろいろありますが、一般的には以下の2点で定義されています。
貸金業の登録をおこなっていない業者
出資法に違反する利息で取り立てをしている業者
とはいっても、貸金業の登録を行わずに貸付けている業者はほぼ違法な利息を取っているので、特に区別する必要もないでしょう。
闇金からお金を借りてしまった場合、だいたいは法外な利息を請求されることになります。例えば、10万円借りて半月後に利息2万、元金10万円で12万円を請求される、という具合です。この場合、月で40%の利息ですから年利は480%になります。当事務所で聞いている限りでは、年利1000%を超える利率での取引を強制されていた事例もあります。
当事務所では、闇金からの取り立てに困っている方の依頼を受け付けています。闇金は住所を絶対に教えず、携帯電話でのやりとりがほとんどになります。弁護士は依頼を受けると、携帯電話番号に電話をして取り立ての停止を要請します。闇金取引の場合、業者の住所がわかることは絶対に無いので、電話以外の手段はありません。
闇金は、様々な理屈をつけて返還を請求してきますが、弁護士の方ではこれを断固として、すべて拒絶します。闇金にお金を返してしまうと、そのお金でさらに闇金の被害者がでてしまうかもしれないからです。
闇金対応を弁護士に依頼した場合、結果から言えば、100%取り立てが止まります。ただし弁護士の対処後、数日間は最後の悪あがき的に携帯電話や会社などに取り立ての連絡をしてくる闇金がいることも確かです。弁護士の体感で3割程度になりますが、もちろん無視していて問題ありません。適切な対処をすれば、平穏な生活が取り戻せるので、ぜひ弁護士に依頼しましょう。当事務所でも、闇金対応を1社当たり2万円(税別)で受任しております。
これについては、必要以上に恐れることはありません。なぜならその取り立てで、身体的危害を加えられることも、直接、闇金業者がおしかけてくることもないからです。
そもそも闇金業者は、出資法に違反した貸付を行っていますので、実際に姿を現して取り立てをしてしまうと逮捕されるリスクがあります。ましてや暴行や住居侵入等で前科がつくと、万が一、闇金の本業で逮捕された際に罪が重くなります。漫画『闇金ウシジマくん』では、闇金業者が直接取り立てに行っていますが、当事務所が担当した闇金の案件で直接取り立てがあったことはありません。
では、闇金の取り立て行為は実際は何をしてくるのでしょうか?それは、電話やFAXがほぼすべてです。あとはたまにLINEやメールもありますが、これらは証拠に残りやすいのであまり利用されていないという印象です。
電話は、お金を借りる時に教えた電話番号のほとんどにかけてきます。そこで名前も名乗らず「金返せ」「泥棒」などとわめきたてることが多いです。FAXも同じで、差出人の名前も書かずに「金返せ」などと記載して送信されます。しかし、この電話やFAXの取り立ても、1~2日もすれば完全におさまります。長くても1週間くらいです。
闇金業者も商売でやっていますので、弁護士が入って取り立てができないとわかっている以上、時間を無駄にはできません。上記のとおり、この電話やFAXを無視しても問題はなく、直接の手出しはありません。
以上のとおり、闇金業者にお金を借りてしまったからと言って、必要以上に恐れること はありません。弁護士に依頼をすれば、すぐに解決できますので遠慮なくご相談ください。
ただ闇金からお金を借りるということは、もちろん推奨されません。闇金は、電話した時にはやさしく勧誘してきます。本当にお金に困っている人には、救いの神のように思えるかもしれませんが、闇金から借りたら、いつまでたっても抜け出せない蟻地獄のようにお金が減っていきます。そもそも一般消費者金融での年利15%ですら返済できないのに、年利1000%を超える闇金の完済は困難です。闇金から貸付を勧誘されても、絶対に断るようにしましょう。
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