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執筆者の写真家頭 恵

兄弟の借金は返済義務があるの?兄弟が借金した時に確認すべき2つのポイント

 

 自分の兄弟に多額の借金があることが発覚したら、「私のところにも取り立てがやってくるのではないか」と心配になったり、「なんとかして助けてあげなくては」と思ったりする人が多いのではないでしょうか。

 今回は、兄弟の借金が発覚したときに、どのようにしたらよいかを確認しましょう。

 まず、自分の兄弟が借金をしていたとしても、あなたには借金を返済する義務は基本的にはありません。消費者金融や銀行などが、借金をした親兄弟に返済を迫る事は明確に禁止されています。

 しかし例外的に兄弟の借金の返済義務が生じる場合がありますので、次のことを確認しましょう。


一つ目は、兄弟の借金の連帯保証人・保証人になっている場合は、返済義務が生じます。

 例えば、住宅ローンや奨学金など、多額の借金をする場合に、連帯保証人を設定する場合があります。あなたが兄弟の連帯保証人になっていたら、兄弟が借金の返済をできなくなったときに、債権者から返済を迫られれば断る事ができません。

 

 この場合、兄弟が破産などの債務整理をした場合でも、連帯保証人の返済義務がなくなることはありません。つまり借り手本人が債務整理をしても、連帯保証人の返済義務は消えないので、貸し手は、連帯保証人に対して一括で請求してくるかもしれません。


 もしあなたに、兄弟の借金を肩代わりできるほどのお金の余裕がなければ、債務整理で解決する方法があります。その場合は、債務整理を行うために、弁護士や司法書士に相談しましょう。


 このように、あなたが、兄弟の借金の連帯保証人になっていた場合は、多大な影響があります。

 二つ目は、兄弟の借金を相続した場合です。


 被相続人が、子どももおらず両親も亡くなっている場合は、兄弟がすべてを相続することになり、また被相続人に配偶者がいる場合でも、子どもと両親がいない場合には、財産の4分の1が兄弟の法定相続分となります。



 亡くなってしまった兄弟の多額の借金を相続したくないときには、全ての相続の権利を放棄する相続放棄をする方法があります。ただし、相続放棄の手続きは、原則として、相続の開始を知ったときから3ヶ月以内に行わなければいけない点には、注意しなくてはなりません。兄弟の遺産については、把握できていないことが多く、死後数ヶ月経って借金の存在を知る事もありますので、しっかりと調査する必要があります。


 以上のことから、兄弟の借金が発覚した場合には、あなたには基本的には返済義務はありません。

 もし解決の手伝いをしたいのであれば、よく兄弟と話し合って、借金の実態を把握してください。その上で債務整理などの方法での解決もありますので、まず弁護士に相談しましょう。そして、自分でちゃんと問題を解決できるように導いてあげる事が大切です。



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