当事務所の「過払金返還請求」ページもご参照ください。
アコム株式会社のテレビCM、ご存知ですか?最近だと、信長・秀吉・家康に扮した俳優の鈴木伸之さん(劇団EXILE)とかまいたち(お笑い芸人)の2人が「今しかできないことをしよう」というメッセージと一緒に宣伝していますね。
でもアコムのCMと言えば、「♪は・じ・め・て・の〜アコム」と歌う小野真弓さんを思い出す、という方は過払い金がある可能性が高いと思います。
実はアコムの過払い金は、かなりの金額になる可能性が高いです。大きな理由としては、アコムは与信の額が比較的大きいというのがあるかと思います。
当事務所で2020年度まで集めていた統計からしても、アコムの過払い金回収額は最大2,350万円、平均が168万円程度であり、他の貸金業者より最大・平均額のいずれでも多くなっています。
この理由は、次の4つが挙げられると思います。
①アコムの利率が比較的高率に設定されていること
②取引期間が長期間にわたることが多いこと
③アコムは与信額、つまり借り入れできる金額が多めに設定されている
④取引を中断した際の一連計算が認められやすい
④について詳しく解説すると、アコムはATMで全額完済した場合、3桁(999円)以下の元金が残ってもそれを「無利息残高」として記録しています。
例えば10,500円の残高があっても、1万円を払えば完済したことにして、残りの500円は無利息の貸付残高として記録しておくという取り扱いにします。この分は計算上は貸付になっていますが、利息もかからないし支払の督促もされません。
そして再度ATMで借入をすると、その1回目の返済からこの無利息残高を差し引くことになります。このような取り扱いをした場合、途中で取引を中断していたとしても、完済前の取引が時効にならず、いわゆる「一連計算」となり過払い金が増額します。
倒産の可能性ですが、アコムは三菱UFJ銀行の子会社ということもありますし、上場も維持しています。倒産の可能性はきわめて低いと思われますので、安心してよいでしょう。ただ、過払い金の時効は完済から10年ですので、その点については他と同じく注意が必要です。
当事務所の過払い金回収方針は、いわゆる満額回収方針であり、アコムについても変更はありません。アコムの過払い金に対する返還の対応も従前と変わっておらず、裁判をすれば早めに和解して支払いをしてきます。その際には満額か、それに近い金額での和解が可能となっております。
もっともアコムは、300万円を超える過払い金がある場合には、弁護士を立てて争ってきます。時間稼ぎの意味があるのかもしれません。その場合は、半年以上の時間がかかる場合もあります。ただ時間をかけて粘られたところで、最終的には払ってもらえます。
アコムへの過払い金返還請求で、満額回収(元金と利息全額)を希望されている方は、ぜひ当事務所にご相談ください。
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