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執筆者の写真家頭 恵

あおり運転を受けたことによる慰謝料請求について Part2

更新日:1月22日

 当事務所の「あおり運転ブログ(2020/11/29投稿)」は、これまでたくさんの方にお読みいただいています。さらにはこのブログ記事をきっかけに、おかげさまで遠方からもご依頼・ご相談いただくことが増えました。



 しかし実際には、折角ご相談いただいても条件が足りずに請求を断念しなければならないというケースもありました。その主な理由として、弁護士費用や証拠の点が挙げられます。


 そこで今回は、あおり運転を受けて損害賠償請求をするために必要なことについて、あらためて解説します。参考にしていただければ幸いです。

 ①弁護士費用特約への加入

 弁護士費用特約とは、自動車保険にオプションとして存在しているものです。いわゆる被害事故の場合、法律上、保険会社が直接交渉することができません。そうすると弁護士の出番となるのですが、この弁護士費用特約を適用できれば、その費用を保険会社から補償してもらえます(各社により補償条件や上限が定められているのでご留意ください)。


 この弁護士費用特約への加入は絶対です。実は当事務所でも、未加入の方のご相談・ご依頼は、原則、お断りしております。なぜなら、ご依頼いただいても赤字になってしまう可能性が高いことが考えられるためです。弁護士費用と慰謝料とを比較すると、弁護士費用の方が高額になることが想定されます。


 ②ドライブレコーダーの取り付け

 推奨レベルの話ですが、被害にあった際にドライブレコーダーの記録があると相手のあおり行為を立証しやすいです。360度撮影できるものであると、あおってきた車が後ろにいる状態も録画でき証拠として有利になるかもしれません。

ただし忘れてならない点は、あおり運転行為を受けている最中の車内の会話も録音されていることです。


 くれぐれも「あおり運転をあおり返す」ような行為はやめましょう。例えば「俺いまあおられてるぜ。はい、やりましたー。訴えてやるからもっとあおってこいよ、くそ野郎。」みたいなことは言わないでください。


 特に追い越し車線においてあおっている車両に対して、車線変更せずに譲らない行為は道路交通法違反(進路区分違反)です。



 さて上記の2つ、別にあおり運転対策だけでなく自動車でのもしものときにあると安心な備えです。特に弁護士費用特約は、保険契約に追加してもそこまで高額にはなりませんし、通常の交通事故の際にも簡単に弁護士に相談・依頼ができるので便利です。ぜひ加入しましょう。

 被害にあったら安全な場所を見つけて停止して、すぐに警察へ連絡しましょう。ドライブレコーダーがあればもちろん大丈夫ですが、相手方を特定するため、相手の車両ナンバーを記憶しておくことがもっとも大切です。


 あおり運転は犯罪です。2020(令和2)年には、「妨害運転罪」という新しい類型の犯罪として罰則が創設されています。近年、社会的な関心も高まっており警察官の方も真摯に対応してくれることが多くなっています。


 事件化された場合には、実況見分等も行われますので、加害者は逃げられません

 なるべく早めに弁護士へ相談することです。あおり運転被害の損害賠償請求は、警察の捜査途中の方が加害者にとってもプレッシャーです。一刻も早く請求することをおすすめします。

 冒頭にも書きましたが、以前のあおり運転記事をきっかけに、さまざまなご相談をお寄せいただいております。当事務所に直接来られない遠方からのご相談でも解決に導いたケースもありますので、まずはお気軽にご相談ください。






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